2015年度(平成27年度)常設映画館数|都道府県ランキング

2024年9月29日統計データから読む,総務省

映画は文化・エンターテイメントの一部として、多くの人々に楽しまれています。2015年度の常設映画館数(人口100万人当たり)ランキングでは、福岡県が全国トップの35.9館を記録しました。続いて、**熊本県(31.4館)**が2位に入り、九州エリアがランキングの上位を独占しています。この結果から、九州地方では映画文化が根強く、地域の人々に愛されていることが伺えます。


ランキング基準の説明

2015年度(平成27年度)都道府県別、常設映画館数(人口100万人当たり)ランキング:

統計でみる都道府県のすがた2018/G文化・スポーツ/総務

あわせて確認!その他関連ランキング

次のリンクから確認できます。

都道府県別
2015年度(H27年度)
公民館数図書館数博物館数青少年教育施設数常設映画館数社会体育施設数多目的運動広場数
2014年度(H26年度)<講座数>
青少年学級成人一般学級女性学級高齢者学級
2016年度(平成28年度)<年間行動者率>
ボランティア活動スポーツ旅行・行楽海外旅行
<その他>
客室稼働率一般旅券発行件数
統計でみる都道府県のすがた2018/G文化・スポーツ/総務省

都市圏での映画館の集中と地方での健闘

福岡県や熊本県のような九州の主要都市では、ショッピングモール内のシネマコンプレックスなど、多様な映画体験が提供されており、地域住民のエンターテイメントの場として機能しています。また、鳥取県(22.7館)や福井県(16.5館)などの地方都市でも、人口当たりの映画館数が多く、住民が映画を楽しむ文化が根付いていることがわかります。

都市部と地方のバランス

首都圏では、東京都が4位(22.6館)にランクインしましたが、埼玉県(4.1館)、神奈川県(6.6館)、千葉県(5.6館)などは全国平均を下回る結果となりました。これは、首都圏では一部の大型映画館に観客が集中する傾向があり、人口当たりの映画館数が相対的に少なくなることが影響しています。一方で、地方では地域ごとにバランス良く映画館が配置されており、身近に映画を楽しめる環境が整っています。

地域における文化施設としての映画館の役割

地方の映画館は、単なる娯楽の場にとどまらず、地域文化の発信拠点としても機能しています。地元の映画やドキュメンタリーの上映、映画祭の開催など、地域コミュニティと連携した活動が行われ、住民にとって身近な文化施設としての役割を果たしています。このような映画館の存在は、地域の活性化にも寄与し、映画を通じて地域社会を豊かにしています。

今後の展望

都市部と地方の映画館の配置バランスや、地域ごとの映画文化の特徴は、それぞれ異なる課題と可能性を秘めています。地方都市では、今後も地域住民に愛される映画館の維持・発展が求められます。一方、都市部では、デジタル配信サービスの普及により、映画館がどのように存在意義を保つかが問われています。映画を通じて文化や人々の交流を促進し、より豊かな地域社会の形成に貢献するための取り組みが、今後ますます重要になるでしょう。


参考サイト