2016年度(平成28年度)高等学校新規卒業者初任給(女性)|都道府県ランキング

高等学校を卒業したばかりの女性の初任給は、地域や産業構造によって大きく異なります。東京都や愛知県などの都市圏では高い傾向にあり、地方では低めの傾向が見られます。
ランキング基準の説明
2016年度の全国47都道府県の女性高等学校新規卒業者の初任給を取り上げ、その背景や地域ごとの傾向について解説します。
2016年度(平成28年度)都道府県別、高等学校新規卒業者初任給(月額,女)ランキング:
ランキング | 都道府県名 | 初任給(千円) |
---|---|---|
– | 全国 | 157.2 |
1 | 東京都 | 170.0 |
2 | 愛知県 | 165.6 |
3 | 神奈川県 | 164.7 |
4 | 岡山県 | 164.6 |
5 | 静岡県 | 164.3 |
6 | 埼玉県 | 163.5 |
7 | 大阪府 | 162.9 |
8 | 奈良県 | 162.2 |
9 | 千葉県 | 162.0 |
10 | 京都府 | 161.1 |
11 | 栃木県 | 160.8 |
12 | 三重県 | 160.0 |
13 | 滋賀県 | 159.6 |
14 | 石川県 | 159.4 |
15 | 長野県 | 159.0 |
16 | 兵庫県 | 158.1 |
17 | 福井県 | 157.9 |
18 | 岐阜県 | 157.9 |
19 | 茨城県 | 156.5 |
20 | 香川県 | 156.3 |
21 | 和歌山県 | 156.2 |
22 | 広島県 | 156.1 |
23 | 群馬県 | 155.2 |
24 | 山梨県 | 154.2 |
25 | 宮城県 | 154.1 |
26 | 高知県 | 154.0 |
27 | 新潟県 | 153.1 |
28 | 福島県 | 152.7 |
29 | 山口県 | 152.2 |
30 | 徳島県 | 151.6 |
31 | 大分県 | 150.7 |
32 | 愛媛県 | 150.5 |
33 | 熊本県 | 150.0 |
34 | 島根県 | 149.5 |
35 | 富山県 | 149.1 |
36 | 福岡県 | 148.5 |
37 | 佐賀県 | 147.3 |
38 | 北海道 | 146.0 |
39 | 鹿児島県 | 146.0 |
40 | 長崎県 | 145.1 |
41 | 鳥取県 | 144.6 |
42 | 宮崎県 | 143.9 |
43 | 岩手県 | 143.7 |
44 | 秋田県 | 143.4 |
45 | 山形県 | 142.9 |
46 | 青森県 | 141.3 |
47 | 沖縄県 | 133.1 |
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都道府県別 2015年度(H27年度) | 労働力人口比率(男性)|労働力人口比率(女性)| 第1次産業就業者比率(対就業者)|第2次産業就業者比率(対就業者)|第3次産業産業就業者比率(対就業者)| 完全失業率|雇用者比率|県内就業者比率|他市区町村への通勤者比率|他市区町村からの通勤者比率|就職率|有効求人倍率|就職充足率|パートタイム就職率|中高年齢就職者比率|中高年齢者就職者比率|高齢就業者割合| |
同上 2016年度(H28年度) | 高齢一般労働者割合| |
同上 2015年度(H27年度) | 身体障害者就職者比率|高卒者に占める就業者の割合|高卒者に占める県外就業者の割合|高等学校新規卒業者の求人倍率|大学卒業者に占める就業者の割合|大学新規卒業者の無業者率| |
同上 2012年度(平成24年度) | 転職率|離職率|新規就業率|就業異動率| |
同上 2016年度(平成28年度) | 実労働時間数(男)|実労働時間数(女)|男性パートタイムの給与|女性パートタイムの給与|男性パートタイム労働者数|女性パートタイム労働者数|高等学校新規卒業者初任給(男)|高等学校新規卒業者初任給(女)| |
ランキング概要
全国平均の女性高卒者の初任給は157.2千円で、東京都が最も高く170.0千円となっています。上位には経済圏が発展している都市部が多く、生活コストや就業機会の豊富さが反映されている結果です。一方で、沖縄県は最下位で133.1千円と全国平均を大きく下回っています。
上位都道府県の分析
1位:東京都(170.0千円)
東京都は全国の女性高卒者初任給の中で最も高く、経済活動の中心地であることが影響しています。企業の競争が激しく、若年層を確保するための賃金設定が他の地域よりも高めに設定されています。
2位:愛知県(165.6千円)
愛知県は製造業が盛んな地域で、技能職を中心とした求人が多いことから、初任給も高く設定されています。自動車産業の影響が大きく、女性の労働者にも高い賃金が支払われています。
3位:神奈川県(164.7千円)
神奈川県は東京都に次ぐ経済圏で、製造業やサービス業の求人が多く、初任給も高めです。生活コストが高いため、賃金もそれに応じて設定されています。
4位:岡山県(164.6千円)
岡山県は工業や農業の拠点として発展しており、安定した求人が多く見られます。地方都市としては比較的高い初任給が設定されており、女性労働者にも手厚い条件が整えられています。
5位:静岡県(164.3千円)
静岡県は東京や名古屋の中間に位置し、交通の利便性から多くの企業が集積しています。特に製造業や流通業が盛んで、女性労働者の初任給も高めに設定されています。
カテゴリ別ランキング
大都市圏と地方の比較
大都市圏では、求人倍率が高く、生活コストも考慮されるため、初任給が高くなる傾向があります。一方、地方では生活費が安いため、初任給も比較的低く設定されがちです。
業界別の傾向
製造業やサービス業が盛んな地域では、女性労働者の初任給が高くなる傾向があります。特に技能職の需要が高い地域では、初任給も高めです。
将来の展望
今後、地方においても都市圏に負けない賃金水準を整備し、若年層が地元で定着できる環境づくりが求められます。初任給だけでなく、キャリアパスの整備や労働環境の改善も重要な課題となるでしょう。
まとめ
2016年度の女性高卒者の初任給ランキングを通じて、地域ごとの経済状況や労働環境の違いが浮き彫りになりました。若者がどの地域で働くかを決定する際に、初任給は重要な要素であり、今後も各地域での賃金改善が求められます。