2016年度(平成28年度)女性パートタイムの給与(1時間当たり)|都道府県ランキング

統計データから読む,総務省

2016年度の全国女性パートタイム労働者の平均時給は1,054円でした。このデータをもとに、都道府県別の女性パートタイム労働者の時給ランキングを見ていきましょう。


ランキング基準の説明

都市部と地方の給与格差、また産業構造や労働市場の違いが各都道府県の順位に影響を与えていることがわかります。

2016年度(平成28年度)都道府県別、女性パートタイムの給与(1時間当たり)ランキング:

統計でみる都道府県のすがた2018/労働/総務省

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都道府県別
2015年度(H27年度)
労働力人口比率(男性)労働力人口比率(女性)
第1次産業就業者比率(対就業者)第2次産業就業者比率(対就業者)第3次産業産業就業者比率(対就業者)
完全失業率雇用者比率県内就業者比率他市区町村への通勤者比率他市区町村からの通勤者比率就職率有効求人倍率就職充足率パートタイム就職率中高年齢就職者比率中高年齢者就職者比率高齢就業者割合
同上
2016年度(H28年度)
高齢一般労働者割合
同上
2015年度(H27年度)
身体障害者就職者比率高卒者に占める就業者の割合高卒者に占める県外就業者の割合高等学校新規卒業者の求人倍率大学卒業者に占める就業者の割合大学新規卒業者の無業者率
同上
2012年度(平成24年度)
転職率離職率新規就業率就業異動率
同上
2016年度(平成28年度)
実労働時間数(男)実労働時間数(女)男性パートタイムの給与女性パートタイムの給与男性パートタイム労働者数女性パートタイム労働者数高等学校新規卒業者初任給(男)|高等学校新規卒業者初任給(女)
統計でみる都道府県のすがた2018/F労働/総務省

ランキングの概要

本ランキングでは、全国平均時給1,054円を基準に、47都道府県の女性パートタイム労働者の時給を比較しています。1位は東京都の1,236円で、最下位は秋田県の875円と、都道府県間での時給差が大きいことがわかります。

上位都道府県の詳細

1位:東京都(1,236円)

東京都は日本の経済の中心地であり、多くの企業や商業施設が集中しているため、女性パートタイム労働者の需要が高く、時給も全国最高水準です。交通の便が良いこともあり、働きやすい環境が整っています。

2位:神奈川県(1,163円)

神奈川県は東京都に次ぐ都市部であり、特に横浜市や川崎市などの都市部では時給が高めです。東京都に通勤する人も多く、労働市場の影響を受けやすいのが特徴です。

3位:京都府(1,110円)

京都府は観光業が盛んであり、サービス業のパートタイム需要が高いことが時給の上昇に寄与しています。伝統産業や観光業が多いことも、他の地域と異なる特徴です。

中位・下位の都道府県

中位:富山県(1,016円)

富山県は工業地域としての側面があり、パートタイムの雇用も安定しています。地域経済が比較的強く、全国平均を上回る時給を維持しています。

下位:沖縄県(882円)

沖縄県は観光業が主要産業ですが、平均的なパートタイム時給は低めです。労働市場の規模が小さく、全体的な賃金水準が全国平均を下回る傾向があります。

最下位:秋田県(875円)

秋田県は人口減少と高齢化が進んでおり、労働力人口が限られているため、パートタイムの時給も低くなっています。経済規模の縮小が賃金に影響していると考えられます。

カテゴリ別のランキング分析

  • 都市部 vs. 地方:都市部(東京都、神奈川県、大阪府など)の時給が高く、地方(秋田県、沖縄県、青森県など)の時給が低い傾向があります。
  • 観光地の影響:京都府や沖縄県など観光業が盛んな地域は、パートタイム需要が高まる観光シーズンによって時給が影響を受けることがあります。

将来の見通し

今後、女性労働者の増加とともに、女性パートタイム労働者の時給も徐々に上昇すると予想されます。特に地方において、都市部との賃金格差を埋めるための政策や企業の取り組みが重要となるでしょう。

まとめ

2016年度の女性パートタイム労働者の時給ランキングからは、地域ごとの経済状況や産業構造が賃金に与える影響が見て取れます。都市部の高時給と地方の低時給のギャップは、今後も労働市場の重要な課題として残りそうです。


参考サイト