2014年度(平成26年度)高等学校教育費(全日生、生徒1人当たり)|都道府県ランキング

統計データから読む,総務省

2014年度(平成26年度)の高等学校教育費(全日制、生徒1人当たり)のデータが公表されました。全国平均は1,151,901円で、都道府県ごとに教育費に大きな差が見られます。


ランキング基準の説明

教育費が高い都道府県から低い都道府県まで、ランキング形式でその背景や特徴を分析します。

2014年度(平成26年度)都道府県別高等学校教育費(全日制、生徒1人当たり)ランキング:

統計でみる都道府県のすがた2018/E教育/総務省

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都道府県別
2016年度(H28年度)
<対人口>
小学校数中学校数高等学校数幼稚園数保育所等数
<対可住地面積>
小学校数中学校数高等学校数
<対教員>
小学校女子教員割合中学校女子教員割合
小学校児童数中学校生徒数高等学校生徒数幼稚園在園者数保育所等在所児数
<対生徒数>
公立高等学校生徒比率公立幼稚園在園者比率公営保育所等在所比率
<1学級当たり>
小学校児童数中学校生徒数
同上
2015年度(H27年度)
幼稚園教育普及度保育所等教育普及度
不登校による小学校長期欠席児童比率不登校による中学校長期欠席生徒比率
中学校卒業者の進学率高等学校卒業者の進学率
同上
2016年度(H28年度)
大学数(対人口)出身高校所在地県の大学への入学者割合大学収容力指数
<対人口>
短期大学数専修学校数各種学校数
同上
2010年度(H22年度)
最終学歴が小学・中学卒の者の割合最終学歴が高校・旧中卒の者の割合最終学歴が短大・高専卒の者の割合最終学歴が大学・大学院卒の者の割合
同上
2014年度(H26年度)
小学校教育費中学校教育費高等学校教育費幼稚園教育費
統計でみる都道府県のすがた2018/E教育/総務省

ランキングの基準

ランキングは、生徒1人当たりの高等学校教育費を基にしています。この数値は、地域ごとの教育に対する投資や学校運営にかかるコスト、地方自治体の教育方針が反映されています。特に、地方と都市部では運営コストや生徒数の違いにより大きな差が見られます。

上位5都道府県の詳細

  1. 島根県(1,539,774円)
    島根県が全国で最も高い教育費を示しています。生徒数が少ないことや、地方特有の運営コスト、交通費や施設維持費が増加していることが、教育費の上昇につながっています。
  2. 岩手県(1,534,027円)
    岩手県も、地方特有の運営コストや教育環境の維持にかかる費用が高いため、1人当たりの教育費が高くなっています。山間部や離島などの遠隔地での教育費がコストを押し上げています。
  3. 宮城県(1,533,113円)
    宮城県も、震災後の復興に関連した教育費が増加している可能性があります。インフラ整備や教育環境の整備にかかる費用が教育費の一因となっています。
  4. 高知県(1,489,012円)
    高知県では、遠隔地での学校運営にかかる費用が高く、さらに少子化の影響で1校当たりの生徒数が少ないため、1人当たりのコストが増加しています。
  5. 山口県(1,478,749円)
    山口県も地方の特徴として、学校運営にかかるコストが高くなっています。特に、少子化による学校規模の縮小が、教育費を押し上げる要因となっています。

中間層の動向

全国平均に近い数値を示す都道府県には、長野県(1,124,333円)や茨城県(1,121,763円)、**富山県(1,129,885円)**などが含まれます。これらの地域では、地方と都市部の中間的な環境が見られ、教育費も平均的な水準を示しています。

高等学校教育費が少ない都道府県

一方、教育費が少ない地域としては、愛知県(930,108円)や奈良県(940,699円)、**千葉県(951,629円)**が挙げられます。これらの都市部では、生徒数が多く、学校運営が効率化されているため、1人当たりの教育費が低く抑えられています。大規模な学校やインフラが整っている都市部では、効率的な教育運営が可能となっています。

カテゴリ別ランキングの考察

  • 地方 vs 都市部
    地方では、交通インフラや施設維持にかかる費用が教育費の増加につながっています。特に、山間部や過疎地域では、教育施設の維持に多額の費用がかかるため、1人当たりの教育費が高くなっています。一方、都市部では生徒数が多く、効率的な運営が可能なため、教育費が抑えられる傾向にあります。
  • 震災や地域の特別な要因
    宮城県や福島県では、震災復興に関連したインフラ整備や教育環境の改善が進められているため、教育費が高くなっている可能性があります。特定の地域では、特別な事情により教育費が一時的に上昇しているケースもあります。

まとめと将来の展望

2014年度のデータからは、地方と都市部で高等学校教育費に大きな違いがあることがわかります。地方では、少子化や過疎化の影響で1人当たりの教育費が高くなっている一方、都市部では効率的な運営が可能となっており、教育費が低く抑えられています。今後、地方では教育環境の維持と効率化が課題となる一方、都市部では教育の質を維持しつつ、さらに効率的な運営が求められるでしょう。



参考サイト