2015年度(平成27年度)高等学校卒業者の進学率|都道府県ランキング

2015年度(平成27年度)における日本の高等学校卒業者の進学率データが公表され、都道府県別に大きな差があることが分かりました。全国平均の進学率は54.7%であり、多くの高校生が進学を選択している一方で、地域ごとに進学率の違いが顕著です。この記事では、進学率が最も高い都道府県から低い都道府県まで、ランキング形式で詳しく見ていきます。
ランキング基準の説明
ランキングは各都道府県ごとの高等学校卒業者の進学率に基づいており、進学率が高い地域ほど上位にランクされています。進学率は、大学や短期大学、専門学校などへの進学を示すもので、各地域の教育事情や生徒・家庭の価値観、経済状況などが影響していると考えられます。
2015年度(平成27年度)都道府県別高等学校卒業者の進学率ランキング:
ランキング | 都道府県名 | 進学率(%) |
---|---|---|
– | 全国 | 54.7 |
1 | 東京都 | 66.5 |
2 | 京都府 | 66.4 |
3 | 神奈川県 | 61.5 |
4 | 兵庫県 | 60.6 |
5 | 大阪府 | 60.5 |
6 | 広島県 | 59.9 |
7 | 奈良県 | 58.9 |
8 | 愛知県 | 58.7 |
9 | 埼玉県 | 56.9 |
10 | 山梨県 | 56.3 |
11 | 千葉県 | 56.0 |
12 | 福井県 | 56.0 |
13 | 岐阜県 | 55.1 |
14 | 滋賀県 | 55.0 |
15 | 石川県 | 54.7 |
16 | 福岡県 | 54.4 |
17 | 静岡県 | 53.0 |
18 | 群馬県 | 52.6 |
19 | 愛媛県 | 52.2 |
20 | 栃木県 | 52.0 |
21 | 富山県 | 52.0 |
22 | 徳島県 | 51.7 |
23 | 香川県 | 50.6 |
24 | 茨城県 | 50.5 |
25 | 三重県 | 50.5 |
26 | 岡山県 | 50.5 |
27 | 宮城県 | 49.5 |
28 | 和歌山県 | 49.5 |
29 | 長野県 | 48.9 |
30 | 高知県 | 47.4 |
31 | 島根県 | 47.0 |
32 | 大分県 | 46.4 |
33 | 新潟県 | 46.2 |
34 | 熊本県 | 46.1 |
35 | 福島県 | 45.7 |
36 | 宮崎県 | 45.1 |
37 | 山形県 | 44.8 |
38 | 秋田県 | 44.6 |
39 | 長崎県 | 44.6 |
40 | 岩手県 | 44.2 |
41 | 青森県 | 43.6 |
42 | 鳥取県 | 43.5 |
43 | 北海道 | 43.3 |
44 | 佐賀県 | 43.0 |
45 | 山口県 | 42.7 |
46 | 鹿児島県 | 42.7 |
47 | 沖縄県 | 39.2 |
あわせて確認!その他関連ランキング
次のリンクから確認できます。
都道府県別 2016年度(H28年度) | <対人口> 小学校数|中学校数|高等学校数|幼稚園数|保育所等数 <対可住地面積> 小学校数|中学校数|高等学校数| <対教員> 小学校女子教員割合|中学校女子教員割合 小学校児童数|中学校生徒数|高等学校生徒数|幼稚園在園者数|保育所等在所児数 <対生徒数> 公立高等学校生徒比率|公立幼稚園在園者比率|公営保育所等在所比率 <1学級当たり> 小学校児童数|中学校生徒数| |
同上 2015年度(H27年度) | 幼稚園教育普及度|保育所等教育普及度 不登校による小学校長期欠席児童比率|不登校による中学校長期欠席生徒比率 中学校卒業者の進学率|高等学校卒業者の進学率 |
同上 2016年度(H28年度) | 大学数(対人口)|出身高校所在地県の大学への入学者割合|大学収容力指数 <対人口> 短期大学数|専修学校数|各種学校数 |
同上 2010年度(H22年度) | 最終学歴が小学・中学卒の者の割合|最終学歴が高校・旧中卒の者の割合|最終学歴が短大・高専卒の者の割合|最終学歴が大学・大学院卒の者の割合 |
同上 2014年度(H26年度) | 小学校教育費|中学校教育費|高等学校教育費|幼稚園教育費 |
上位5都道府県の詳細
- 東京都(66.5%)
東京都が全国で最も高い進学率を記録しています。首都圏には大学や専門学校などの教育機関が多数存在し、進学先が豊富であることが一因です。また、教育環境や情報へのアクセスの良さが、進学率を高める要因となっていると考えられます。 - 京都府(66.4%)
京都府は歴史的に大学や研究機関が多く存在することから、進学率が高い傾向があります。古くから「学問の街」としてのイメージが強く、進学を重視する家庭も多いとされています。 - 神奈川県(61.5%)
神奈川県は都市部であり、進学先が多岐にわたるため、進学率が高いです。さらに、進学に対する地域のサポートや教育方針も進学率に影響していると考えられます。 - 兵庫県(60.6%)
兵庫県では、大都市の影響を受けつつも、地域社会での進学支援が進んでいるため、安定した進学率を誇っています。特に都市部では、進学を見据えた教育が一般的です。 - 大阪府(60.5%)
大阪府は都市部であり、進学率も全国的に高い傾向があります。教育機関の多さや、専門学校を含む多様な選択肢が進学率に影響しています。
中間層の動向
全国平均である54.7%付近には、いくつかの都道府県がランクインしています。特に、広島県(59.9%)や奈良県(58.9%)、**愛知県(58.7%)**など、都市部に位置する都道府県は進学率が高くなる傾向があります。これらの地域では、進学を見据えた教育システムが整っていることが要因と考えられます。
一方で、進学率が50%台の県も多く存在します。例えば、**宮城県(49.5%)や長野県(48.9%)**などの地方都市では、進学と就職がバランスよく選ばれている可能性があります。
進学率が低い都道府県
進学率が特に低い地域には、**沖縄県(39.2%)**が最下位に位置しています。沖縄県では、就職先が比較的豊富であるため、高校卒業後に進学せずに地元での就職を選択する生徒が多いと考えられます。同様に、**鹿児島県(42.7%)や山口県(42.7%)**など、九州地方では進学率が全国平均を下回っています。これらの地域では、地元に根ざしたキャリア形成が進学に対する意欲に影響していると考えられます。
カテゴリ別ランキングの考察
- 都市部 vs 地方
都市部に位置する都道府県は進学率が高い傾向にあります。特に、東京都、神奈川県、大阪府などは教育機関が密集しており、進学に対する選択肢が多様です。地方では進学先が少なく、進学を選ばない生徒が多いことが進学率の低さにつながっていると考えられます。 - 経済状況の影響
地域の経済状況も進学率に大きな影響を与える要因です。経済的に安定した地域では、家族の教育に対する投資が進み、進学率が高くなる傾向があります。
まとめと将来の展望
2015年度の高等学校卒業者の進学率は、全国平均で54.7%という結果となりました。都市部を中心に進学率が高い地域が多く見られる一方で、地方では進学よりも就職を選択する傾向が強いことが分かります。今後は、地方でも進学を支援するプログラムや経済的な支援が増え、進学率の向上が期待されます。