2015年度(平成27年度)中学校卒業者の進学率|都道府県ランキング

2015年度(平成27年度)における日本の中学校卒業者の進学率は、地域によって異なる傾向を示しています。文部科学省が発表したデータによれば、全国平均の進学率は96.6%となっており、多くの都道府県で高い進学率を維持していることがわかります。この記事では、進学率が高い上位都道府県をランキング形式で紹介し、それぞれの特徴や背景について詳しく見ていきます。
ランキング基準の説明
このランキングは、都道府県別に中学校を卒業した生徒の高等学校等への進学率を示しています。進学率はパーセンテージで表され、全国平均の96.6%と比較して、各都道府県の数値を基にランキングが作成されています。
2015年度(平成27年度)都道府県別中学校卒業者の進学率ランキング:
ランキング | 都道府県名 | 進学率(%) |
---|---|---|
– | 全国 | 96.6 |
1 | 山形県 | 98.9 |
2 | 石川県 | 98.9 |
3 | 福井県 | 98.5 |
4 | 和歌山県 | 98.5 |
5 | 岩手県 | 98.4 |
6 | 秋田県 | 98.4 |
7 | 富山県 | 98.4 |
8 | 大分県 | 98.3 |
9 | 島根県 | 98.2 |
10 | 徳島県 | 98.2 |
11 | 青森県 | 98.1 |
12 | 奈良県 | 98.1 |
13 | 新潟県 | 98.0 |
14 | 群馬県 | 97.9 |
15 | 長崎県 | 97.8 |
16 | 熊本県 | 97.8 |
17 | 長野県 | 97.7 |
18 | 宮城県 | 97.6 |
19 | 千葉県 | 97.4 |
20 | 鳥取県 | 97.4 |
21 | 高知県 | 97.4 |
22 | 鹿児島県 | 97.4 |
23 | 北海道 | 97.3 |
24 | 愛媛県 | 97.3 |
25 | 宮崎県 | 97.3 |
26 | 茨城県 | 97.2 |
27 | 滋賀県 | 97.2 |
28 | 岡山県 | 97.0 |
29 | 東京都 | 96.9 |
30 | 京都府 | 96.9 |
31 | 山口県 | 96.9 |
32 | 福岡県 | 96.7 |
33 | 佐賀県 | 96.7 |
34 | 山梨県 | 96.6 |
35 | 埼玉県 | 96.5 |
36 | 兵庫県 | 96.2 |
37 | 福島県 | 96.1 |
38 | 栃木県 | 96.1 |
39 | 広島県 | 96.1 |
40 | 香川県 | 96.0 |
41 | 三重県 | 95.9 |
42 | 神奈川県 | 95.8 |
43 | 静岡県 | 95.7 |
44 | 大阪府 | 95.5 |
45 | 沖縄県 | 95.2 |
46 | 岐阜県 | 94.9 |
47 | 愛知県 | 93.4 |
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次のリンクから確認できます。
都道府県別 2016年度(H28年度) | <対人口> 小学校数|中学校数|高等学校数|幼稚園数|保育所等数 <対可住地面積> 小学校数|中学校数|高等学校数| <対教員> 小学校女子教員割合|中学校女子教員割合 小学校児童数|中学校生徒数|高等学校生徒数|幼稚園在園者数|保育所等在所児数 <対生徒数> 公立高等学校生徒比率|公立幼稚園在園者比率|公営保育所等在所比率 <1学級当たり> 小学校児童数|中学校生徒数| |
同上 2015年度(H27年度) | 幼稚園教育普及度|保育所等教育普及度 不登校による小学校長期欠席児童比率|不登校による中学校長期欠席生徒比率 中学校卒業者の進学率|高等学校卒業者の進学率 |
同上 2016年度(H28年度) | 大学数(対人口)|出身高校所在地県の大学への入学者割合|大学収容力指数 <対人口> 短期大学数|専修学校数|各種学校数 |
同上 2010年度(H22年度) | 最終学歴が小学・中学卒の者の割合|最終学歴が高校・旧中卒の者の割合|最終学歴が短大・高専卒の者の割合|最終学歴が大学・大学院卒の者の割合 |
同上 2014年度(H26年度) | 小学校教育費|中学校教育費|高等学校教育費|幼稚園教育費 |
上位5都道府県の詳細
- 山形県・石川県(98.9%)
山形県と石川県が同率1位となり、いずれも98.9%という非常に高い進学率を記録しています。特に山形県は、地域全体で進学意欲が高いことが特徴です。また、石川県も教育への関心が高く、教育支援プログラムが進学率の向上に寄与していると考えられます。 - 福井県・和歌山県(98.5%)
福井県と和歌山県は共に98.5%の進学率を記録し、次に高い進学率を誇ります。福井県は教育に対する地域社会の支援が手厚く、和歌山県もまた、教育の質向上を目指した取り組みが進学率に反映されています。 - 岩手県・秋田県・富山県(98.4%)
岩手県、秋田県、富山県が同率で3位にランクインしています。東北地方では、教育環境の整備が進んでおり、地域全体で進学をサポートする風土が強いとされています。
中間層の動向
進学率が96%から98%の間に位置する都道府県も多数存在しています。例えば、東京都は96.9%で29位にランクインしていますが、首都圏としての経済的背景や多様な進路選択肢が影響している可能性があります。また、広島県(96.1%)や兵庫県(96.2%)など、都市部の県でも若干の進学率のばらつきが見られる点が興味深いところです。
進学率が低い都道府県
最下位に位置するのは、**愛知県(93.4%)**です。他の都道府県に比べて進学率が低い背景には、経済的要因や地域特有の文化が影響している可能性が考えられます。同様に、岐阜県(94.9%)や沖縄県(95.2%)も低い進学率を示しており、これらの地域の教育環境や支援体制についての調査が必要です。
カテゴリ別ランキングの考察
- 都市部 vs 地方
地方に位置する都道府県は全般的に高い進学率を示す傾向が見られます。教育への地域社会の強い関与や、進学先の選択肢が少ないことが、高い進学率を支える要因となっている可能性があります。 - 地方ごとの違い
東北地方や北陸地方では、特に高い進学率が目立ちます。これは、地域コミュニティが生徒の進学を強く支援している証拠と言えるでしょう。一方で、都市部では多様な進路選択肢があるため、進学率がやや低くなる傾向にあります。
まとめと将来の展望
2015年度の中学校卒業者の進学率データからは、都道府県ごとの大きな違いが明らかになりました。特に地方では高い進学率を維持している一方で、都市部では進学以外の選択肢が影響していると考えられます。将来的には、都市部での進学率向上に向けた支援が強化されることが期待されます。