2016年度 住宅地の標準価格帯前年平均変動率 都道府県別ランキング

住宅地の価格は、地域経済や生活環境に大きく影響を与える重要な指標です。
2016年度における住宅地の標準価格帯前年平均変動率を基に、都道府県別のランキングを紹介し、その変動要因や特徴を分析します。
2016年度 住宅地の標準価格帯前年平均変動率 都道府県別ランキング
総務省「統計でみる都道府県のすがた2018」調査から抽出し、ランキング形式に取りまとめました。
2016年度の標準価格帯前年平均変動率(住宅地)に基づく都道府県別ランキング表
ランキング | 都道府県名 | 変動率(%) |
---|---|---|
– | 全国 | -0.8 |
1 | 沖縄県 | 1.9 |
2 | 福島県 | 1.5 |
3 | 東京都 | 1.5 |
4 | 宮城県 | 0.6 |
5 | 愛知県 | 0.4 |
6 | 千葉県 | 0.0 |
7 | 大阪府 | 0.0 |
8 | 福岡県 | 0.0 |
9 | 埼玉県 | -0.1 |
10 | 神奈川県 | -0.2 |
11 | 京都府 | -0.4 |
12 | 富山県 | -0.5 |
13 | 滋賀県 | -0.6 |
14 | 奈良県 | -0.7 |
15 | 広島県 | -0.8 |
16 | 石川県 | -0.9 |
17 | 宮崎県 | -0.9 |
18 | 山形県 | -1.0 |
19 | 群馬県 | -1.0 |
20 | 兵庫県 | -1.0 |
21 | 岩手県 | -1.1 |
22 | 茨城県 | -1.1 |
23 | 静岡県 | -1.1 |
24 | 高知県 | -1.1 |
25 | 熊本県 | -1.1 |
26 | 大分県 | -1.1 |
27 | 栃木県 | -1.2 |
28 | 香川県 | -1.2 |
29 | 長野県 | -1.3 |
30 | 岐阜県 | -1.4 |
31 | 岡山県 | -1.4 |
32 | 徳島県 | -1.5 |
33 | 北海道 | -1.7 |
34 | 新潟県 | -1.7 |
35 | 佐賀県 | -1.7 |
36 | 島根県 | -1.8 |
37 | 福井県 | -1.9 |
38 | 山口県 | -1.9 |
39 | 長崎県 | -1.9 |
40 | 青森県 | -2.0 |
41 | 和歌山県 | -2.0 |
42 | 鳥取県 | -2.0 |
43 | 山梨県 | -2.3 |
44 | 三重県 | -2.4 |
45 | 鹿児島県 | -2.4 |
46 | 愛媛県 | -2.9 |
47 | 秋田県 | -3.4 |
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ランキング基準の説明
このランキングは、各都道府県の住宅地における標準価格の前年からの変動率を基に作成されています。プラスの変動率は住宅地の価格が上昇していることを示し、マイナスの変動率は価格が下落していることを意味します。全国平均は-0.8%であり、多くの地域で住宅地の価格が減少傾向にあることがわかります。
上位都道府県の詳細分析
1位にランクインしたのは沖縄県で、前年から1.9%の上昇を記録しました。沖縄県は観光地としての人気が高く、リゾート開発や移住需要の増加が住宅地価格の上昇につながっていると考えられます。次いで、福島県(1.5%)、東京都(1.5%)が同率2位にランクインしています。福島県は震災後の復興需要、東京都は都市部の不動産需要が価格上昇の主な要因となっています。
4位の宮城県(0.6%)や5位の愛知県(0.4%)も価格が上昇しており、これらの地域でも住宅需要の高まりが見られます。一方で、6位から8位にかけては千葉県、大阪府、福岡県が並んでおり、価格の変動は見られないものの安定した市場を維持しているといえます。
下位都道府県の詳細分析
ランキング下位には、住宅地の価格が大きく下落している地域が目立ちます。最下位の秋田県は-3.4%の下落を記録し、続いて愛媛県(-2.9%)、鹿児島県(-2.4%)が続いています。これらの地域では人口減少や経済停滞が住宅地価格に影響を与えている可能性があります。
また、その他の多くの地域でも1%以上の下落が見られ、特に地方部では住宅地の価格が下落傾向にあることがわかります。
将来の見通し
今後、都市部と地方の住宅地価格の格差がさらに広がる可能性があります。都市部では引き続き高い需要が見込まれる一方で、地方部では人口減少や高齢化が進むにつれて、住宅地の需要が低下し、価格がさらに下落することが予想されます。これに対して、地方自治体による移住促進や空き家対策が、価格の安定に寄与するかどうかが注目されます。