都道府県別、地方公務員懲戒処分者数ランキング|2022年(令和4年)|総務省

統計データから読む,総務省

地方公務員の懲戒処分者数を都道府県別にランキングしました。このランキングは、各自治体でどの程度の公務員が法令違反や職務義務違反、さらには「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行」によって懲戒処分を受けたかを示しています。

日本全国の自治体における公務員のモラルや規律に関する現状を知る上で、非常に重要なデータとなっています。

都道府県、地方公務員懲戒処分者数ランキング

総務省統計からランキング形式に取りまとめました。

2022年(令和4年)都道府県別、地方公務員懲戒処分者数ランキング

以下の表は、2022年度における都道府県別の地方公務員の懲戒処分者数を示しています。各都道府県ごとに、懲戒処分の理由別に分類されています。

令和4年度における地方公務員の分限処分者数、懲戒処分者数及び刑事処分者数に関する調/総務省

あわせて確認!各年ごとのランキング

次のリンクから確認できます。

2022年(R4)2021年(R3)2020年(R2)
地方公務員の分限処分者数、懲戒処分者数及び刑事処分者数に関する調/総務省

上位都市の詳細な説明

1位にランクインしたのは東京都で、184人もの公務員が懲戒処分を受けています。そのうち、法令違反が106件、職務義務違反が36件、全体の奉仕者として不適切な非行が42件ありました。特に法令違反の割合が高いことが特徴です。

2位の大阪府では、懲戒処分者数が93人と、東京都に次ぐ数を記録していますが、そのうち83件が法令違反となっています。大阪府の法令遵守に関する問題点が浮き彫りになっています。

3位の北海道では、合計84人が処分を受けており、特に「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行」による処分が67件と目立ちます。これは、公務員の社会的責任や倫理観に対する意識の低さを示している可能性があります。

カテゴリ別のランキング

  • 法令違反が多い都道府県: 大阪府(83件)、千葉県(58件)、東京都(106件)
  • 職務義務違反または職務を怠った場合が多い都道府県: 群馬県(17件)、東京都(36件)、千葉県(10件)
  • 全体の奉仕者たるにふさわしくない非行が多い都道府県: 北海道(67件)、兵庫県(40件)、東京都(42件)

将来の見通し

今後、地方自治体は公務員の倫理教育を強化し、法令遵守や職務遂行に対する意識の向上を図る必要があります。特に上位にランクインした都道府県では、再発防止策の徹底が求められるでしょう。また、今回のデータを基に、各自治体が抱える課題を明確にし、適切な対策を講じることが重要です。

参考サイト