「窃盗犯」検挙率都道府県別ランキング|2023年(令和5年)|警察庁

2024年8月10日統計データから読む,警察庁統計

犯罪統計規則に基づき、全国の都道府県警察から報告された資料により作成されたものを抜粋しました。

犯罪統計は、犯罪を数量的に観察することによって社会の治安情勢を客観的にとらえようとするものであり、刑法犯の認知状況や検挙状況、特別法犯の検挙状況等を把握して、各種警察活動に役立てられます。

データ元は警察庁統計情報です。

都道府県別・窃盗犯総数、検挙率ランキング

各種犯罪統計からランキング形式に取りまとめました。

2023年(令和5年)都道府県別窃盗犯総数、検挙率ランキング

2023年(令和5年度)各種犯罪統計【窃盗犯総数】

2023年(R5) 警察庁調査

あわせて確認!犯罪種別ごとの検挙率ランキングは次のとおり

次のリンクから確認できます。

2023年
刑法犯総数・検挙率ランキング
2023年
窃盗犯・検挙率ランキング
2023年
重要犯罪・窃盗検挙率ランキング
2013年
刑法犯総数・検挙率ランキング
2013年
重要犯罪・窃盗検挙率ランキング
犯罪種別ごとの検挙率ランキング

上位都市の詳細な説明

大阪府

  • 窃盗犯認知件数: 58,305件
  • 検挙件数: 11,594件
  • 検挙率: 19.9%

大阪府は全国で最も多くの窃盗犯認知件数を記録していますが、検挙率は19.9%と低めです。大阪府の低い検挙率には、都市部特有の犯罪発生率の高さと、警察力の分散が影響していると考えられます。人口密度が高く、経済活動が活発な地域での犯罪が多発するため、警察の対応が追いつかない状況が見受けられます。

東京都

  • 窃盗犯認知件数: 59,888件
  • 検挙件数: 15,422件
  • 検挙率: 25.8%

東京都は窃盗犯認知件数で大阪府を上回っていますが、検挙率は25.8%と、大阪府よりも若干高くなっています。これは、東京都が都市部でありながらも、警察の取り締まりが比較的効果的に行われていることを示しています。しかし、依然として犯罪発生率が高いため、さらなる対策が求められます。

埼玉県

  • 窃盗犯認知件数: 36,351件
  • 検挙件数: 9,369件
  • 検挙率: 25.8%

埼玉県は関東地方の中で多くの窃盗犯認知件数を報告しています。検挙率は25.8%と東京都と同水準ですが、依然として改善の余地があります。特に、都市近郊の地域での犯罪対策が急務です。

カテゴリ別のランキング

検挙率の高い都道府県

  1. 島根県: 72.5%
  2. 秋田県: 72.0%
  3. 鳥取県: 67.1%

これらの地方県では、地域コミュニティの結束力が強く、警察との連携が密接であることが高い検挙率の背景にあります。犯罪発生率自体が低いため、警察のリソースが十分に確保されていることも一因です。

検挙率の低い都道府県

  1. 大阪府: 19.9%
  2. 栃木県: 24.6%
  3. 埼玉県: 25.8%

都市部やその周辺地域では、犯罪発生率が高く、警察力が分散されるため、検挙率が低い傾向にあります。特に大阪府では、窃盗犯認知件数が非常に多く、警察の対応が追いつかない状況が続いています。

まとめ

2023年の日本における窃盗犯総数と検挙率のデータは、都市部と地方で大きな違いが見られました。都市部では犯罪発生率が高く、警察力の強化が急務である一方、地方では高い検挙率を維持しつつ、さらなる予防教育が必要です。

他国と比較しても、日本の特徴的な犯罪傾向と検挙率が明らかになり、今後の対策に活かせる知見が得られました。今後もデータを活用し、より安全な社会の実現を目指していくことが重要です。特に都市部では、テクノロジーの活用や地域コミュニティとの連携を強化することで、犯罪発生の抑制と検挙率の向上が期待されます。

参考サイト