アウターネットはどこへ?世界の通信技術革新は!?
2022年7月9日メタバース、インターネット

新しい言葉や技術をできるだけ優しい言葉で説明していきます。
小難しい言葉や技術的なお話は抜きにして説明していきますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
アウターネット、聞き慣れない言葉です。
アウターネットを知るためには、まずインターネットを押さえなければいけません。
アウターネットを知るためにインターネット技術の進歩と歴史を知る
今、当たり前に世界中の人が利用するインターネット。
そもそも、インターネットとはどのようなものなのでしょうか。
そして、その技術はどのように成長してきたのでしょうか。
インターネットは総務省が次のように定義付けしています。
総務省HPより
インターネットは、世界中のコンピュータなどの情報機器を接続するネットワークです。1990年ごろから、世界的に広く使われ始め、近年はその利活用が目覚しく進展してきました。現在では、私たちの生活や仕事などのさまざまな場面で使われる、不可欠な社会基盤(インフラ)となっています。(以下略)
インターネットが社会に浸透してきたのは、1990年ごろからですので、この30年の技術です。
また、1990年に突然誕生した技術ということでもなくて、各国の研究者が日夜コンピュータ同士をネットワークでつなぐ技術を研究・開発を行なってきた歴史を経て、成果として確立したのがその時なのです。
インターネットという言葉は、フランスの研究者がコンピュータ同士を接続するネットワークを実現するために研究を行い、実験中に研究者が「Le Internet」と言葉を発したのが、語源だといわれています。1960年代の頃の出来事です。
1990年を過ぎて、パソコンを身近にあった方はよく覚えていると思いますが、あのカタカタッと動作しながら処理が進むやつが普及し始めました。
パソコン自体の処理速度もさることながら、通信速度も現在と比べると、格段に遅かったですね。
その後、技術の進歩や低価格化により、急速にグローバルな世界が広げられてきた、これがインターネットの歴史といえます。
アウターネットの世界観とその後の世界
それでは「アウターネット(Outernet)」について触れていきます。
あなたは今、スマホやPCを持っていて、インターネットに接続するためには自宅でインターネットプロバイダと契約をしたり、携帯会社と契約をして、街にでてもフリーWi-Fiなどに接続して楽しんでいますよね。
アウターネットの概念は、その場その場に合わせて接続するのではなく、常時どこででも接続されるという状況になる、と思えば理解が早いかもしれません。
2014年に「人工衛星によって地球をWi-Fi網で覆い尽くしてしまおう」という壮大な計画を立ち上げ公表したのが、ニューヨークに拠点を持つ「MDIF:Media Development Investment Fund」という非営利法人です。
アウターネットといわれる構想では、地球上のあらゆる場所に無制限のネットワーク接続環境を提供することで、現在インターネットに接続する制限や検閲がかけられている国も含めて、世界中のすべての人々に無料で自由なネットワークインフラを整備するものでした。
この整備のため、数百機に及ぶCubeSat(キューブサット)という低コスト小型人工衛星を打ち上げ、広域電波によりデータ通信網を全土に張り巡らせるものです。
しかし、すでにプロジェクト立ち上げから10年近くが経過しています。
SNSなどを確認しても、2020年頃を最後にアウターネット(OUTERNET)に関する言及はなくなっています。
時代を先取りしすぎたためなのか、技術的な問題か、利権関係か、セキュリティ上なのか詳細は不明ですが、何らかの働きにより活動がストップしているものと推察しています。
ただ、アウターネットという言葉は変わったとしても、必ずネットワーク環境の進化は進むものと考えています。
世界中の人、誰もが自由に高速のネット環境を手にすれば、さらに生活は豊かになり、人類がさらに一段上の発想をもって社会基盤に変革をもたらすものと信じています。
私はそう信じて、引き続き情報収集&発信に努めます。
ありがとうございました。
Posted by trenavi
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