1ドル=200円時代がやってくる‼︎|浅井隆著【本のレビュー】

何かチャンスはないか、新しいアイデアはないか、いつも探しているノブ(X@torenavi_nobu)です。
2022年11月に発売された本ですが、この予言めいたキャッチーなタイトルに惹かれ、即購入。
今世界では何が起きていて、その中で日本の置かれている状況、これから世界はどこに向いて動いているのか、投資だけでなく起業をする人にも有益な情報を得られる一冊です。

“為替”の本質について知りたい人には大変オススメできる本です!
- FXをはじめ投資をしている人、これからしようとしている人
- 国を跨いだビジネス(貿易関係など)に関心のある人
- 将来に向けた自己資金の確保に関心がある人
「1ドル=200円時代がやってくる‼︎」とはどのような本か?
「1ドル=200円時代がやってくる‼︎」という書籍は2022年11月21日に株式会社第二海援隊から発行されたビジネス書です。
経済ジャーナリストで、日本の問題点や矛盾点に鋭いメスを入れる斬新な切り口で定評があり、バブル崩壊後の超円高や金融機関の破綻などの経済予測を的中させて一躍有名となった浅井隆氏の著書。
本の概要から紹介していきます。
「1ドル=200円時代がやってくる‼︎」の概要
書籍の概要は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
書籍タイトル | 1ドル=200円時代がやってくる‼︎ |
帯キャッチ | ・いますぐドルを買え‼︎ ・円しか持たなければ10年後あなたは極貧に ・さらに誇張する国の借金と国力低下で円の没落は決定的に。 ・手を打たないものに老後はない |
著者 | 浅井 隆 |
発行所 | 株式会社 第二海援隊 |
初版 | 2022年11月22日 |
ページ数 | 269ページ |
参考とされている文献 | 【新聞・通信社】 日本経済新聞、朝日新聞、産経新聞、ブルームバーグ、ロイター 【拙著】 国家破産で起きる36の出来事、2022年インフレ大襲来、オレが香港ドルを暴落させる ドル/円は150円経由200円へ!、株大暴落前夜 【その他】 ロイヤル資産クラブレポート 【ホームページ】 フリー百貨時点「ウィキペディア」、財務省、日本銀行、IMF、NHK、TBS、NNA、IMD、プレジデントオンライン、東洋経済、ポスト、AERA、バロンズ、スポニチAnnex、スポーツ報知、日刊ゲンダイ、野村証券、SBI証券、GMOクリック証券、外為どっとコム、みずほ銀行、三井住友銀行、住信SBIネット銀行、新生銀行、株式マーケットデータ、FRED ECONOMIC DATA、インベスティング・ドットコム、ABEMA TIMES、中央日報 |
「1ドル=200円時代がやってくる‼︎」の目次
- 第1章
いよいよ止まらなくなった円安。
もはやこれは「通貨危機」だ! - 第2章
チャートから見たドル/円は、300円以上を暗示している - 第3章
円安のすべての原因は「日銀」。
金利を上げたくても上げられない状況に。
その根底には「国の借金」が - 第4章
日本は、発展途上国に転落。
1ドル=200円を超えたら輸入インフレで金利は6%に上昇、大混乱に。 - 第5章
1ドル=200円時代を生き残るための秘策
第1章は、2022年10月の日本の為替分析から現状把握とそれを受けた政府、国民の状況について分析。
第2章は、テクニカルからみた今後のチャート分析。
第3章は、円安に動いてしまう原因を深掘りした上で、対策を打てない日本政府について論評。
第4章は、このままの状況が続くと日本がどうなってしまうのか、著者の将来予測を赤裸々に根拠とともに解説。
第5章は、第4章で論じた日本の将来をいく抜くためには今から私たちができること、対策すべきことを詳述。
章の流れとともに、為替や投資初心者な読者は“為替”とは何かを学べて、上級者は復習しつつ、“投資”とは何かについて本質を理解し、将来の“円”の展望とともに、私たちが考えなければならないことを知ることができます。
著者情報
本書著者、浅井隆氏は経済ジャーナリストで学生時代から学習塾の経営を手掛け学生ビジネスとして成功。現代日本の問題点、矛盾点に鋭いメスを入れる斬新な切り口は多数の月刊誌などで高い評価を受けています。
経済、金融に関する著書多数を書き上げています。
本書のほか、浅井隆氏のおすすめ作品を次のとおりご紹介します。
タイトル | 表紙画像 | 発行日 | 出版社 | ページ数 |
---|---|---|---|---|
ドル建て金持ち、円建て貧乏 [ 浅井隆(経済ジャーナリスト) ]
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![]() | 2023年1月 | 第二海援隊 | 237ページ |
2026年日本国破産〈対策編〉(上) [ 浅井隆(経済ジャーナリスト) ] |
![]() | 2023年2月 | 第二海援隊 | 229ページ |
20年ほったらかして1億円の老後資金を作ろう! [ 浅井隆(経済ジャーナリスト) ] |
![]() | 2023年4月 | 第二海援隊 | 270ページ |
効率読本(1)|そもそも今日本がおかれた状況とは?
日本経済新聞や経済系のネットニュースなどを日々見ていないと案外日本の経済について把握している人は少数ではないでしょうか。
例えば、会社勤めの人も自営業の方も、それぞれ自分の仕事が忙しいのに、今の日本がおかれた経済状況を知るタイミングも興味もないのが現状だと思います。
しかし、本書籍は、日々の生活を根底から覆すようなセンセーショナルなタイトル「1ドル=200円時代がやってくる!!」をもって私たちに問いかけてきます。
- これから日本はいったいどうなってしまうのか?
- このまま円安が続きドル円200円になるとどうなるの?
- 今から私たちにできること、対策はあるの?
このように考える人も多いと思います。
ですが、多くの人は、為替とか、円安とか、投資とか、とてもとっつきにくいんですよね。。
それに、小難しい単語で理解しづらいものです。
本書籍は通常であればハードルの高そうな経済情報がすんなり腹落ちするようにとてもわかりやすく、そして日本情勢などを交えたり、さまざまなわかり易い例えを使って、平易な言葉で解説されます。
ちょっとした豆知識?ゴシップネタ?のようなお話を交えながら、面白い経済のセミナーに参加しているような感覚でスラスラ読んでいくことができます。
効率読本(2)|FXの勉強になる!
そもそも、私が本書籍が発売されて1年近く経過して購入したのには訳があります。
本書籍が発売された2022年10月頃のドル円は150円前後と、円安真っ只中。
私はFX初心者としてこの円安相場に翻弄されていました。
なんとか今現在2023年11月も生き残れているわけですが、ある日本書籍に出会いました。書籍タイトルを見ると、そこには1年前の書籍であるものの、タイトルに「1ドル=200円時代」という文字が踊っています。
本ブログを執筆している2023年11月1日現在、再度150円を超え安値を探っている状況です。
このようなタイトルの本が1年前に発売されたとあれば、読んでみたいと、当時どのような考えをもって200円を予言しているのか知りたいという欲求に駆られました。
本書の第2章では、長期スパンのテクニカルチャート分析により、ドル円が200円になるだろうということを解説されています。
これは、FXを行う多くの投資家の方にとって、とても勉強になる内容だと思います。
いわゆるFXを勉強するための本は、チャートをみながらひとつずつ解説していくといったものが多いのですが、本書では、FXだけでなく日本の経済情勢なども踏まえた上で解説されていきますので、とてもわかり易いという特徴があります。
ちなみに、私のFXや投資の運用状況は随時アップしていますのでお時間のある方は除いていってください。(少額ですが笑)
トレナビ-TREND NAVI- ノブの投資の運用実績のページ
効率読本(3)|なぜ円安に振れるのか、なぜ日本は対策を行なわない(行えない)のか
続いて、第3章に入るころには読み手が止まらなくなってくると思います。
本書はストーリーが大変わかりやすくて理解しやすい上に、これまで自分が疑問に思っていたことなどが、どんどんクリアになっていくのが実感できるハズです。
第3章、第4章は、円安が続く原因について深掘りに加えて、日本の行く末についても触れられます。
日本の行く末が悲惨なものとして解説されます。
これについては、非現実的と片付けてしまうことは簡単ですが、本書を読み進めていくと、マジックにでもかかってしまったかのように、すべてがリアルに感じるのです。
おそらく、本文中にも触れられているとおり、ドル円が300円、500円、1000円となる状況は日本が日本でなくなるくらい大変なことなのですが、もしかしたらそのような状況になるのかもしれないと、本書は問題定義されています。
何か人ごとではない感覚となり、ドキドキしながら読み進めることになるハズです。
私個人的には、この第3章、第4章は大変おすすめします。
やっぱり、日本が最悪の状況になるのかもしれないという、フィクションのようなリアルのような感覚になり、読み手心がくすぐられることからでしょうか。
効率読本(4)|この状況の中、座視していてはいけない
このように日本の国力が削がれていく中で、私たち日本に住むものは平和ボケして、いつまでも座視していたのでよいのか、と突きつけられます。
本書が読者に伝えたいことは、「適切な行動を起こすべき」ということなのだと考えます。
私たちは円が安くなる中で、何もしないまま、じわじわと生活が苦しくなることを指を咥えて待っていたのでよいのか。今できることはないのか、しっかりと自分の頭で考えろ、と語りかけられるようです。
例えば解決策の一つとして、日本国民が大量に国外に移住することなんて現実的ではありません。
できることの中で、しっかりと考えて行動することが求められているのだと思います。
熱く語ってしまいましたが、、本書から学ぶことは多く、投資をするしないに関わらずためになる本であると思います。
本ページを読んでくださった方の参考となれば幸いです。
ありがとうございました。