2016年度(平成28年度)高齢一般労働者割合|都道府県ランキング

統計データから読む,総務省

2016年度(平成28年度)の都道府県別高齢一般労働者割合(65歳以上、対老年人口)のデータが発表されました。全国平均は1.77%であり、高齢者の一般労働者としての就業割合には地域ごとに大きな差が見られます。


ランキング基準の説明

高齢一般労働者割合の高い地域から低い地域までランキング形式で紹介し、各地域の特徴や背景を分析します。

2016年度(平成28年度)都道府県別、高齢一般労働者割合(65歳以上、対老年人口)ランキング:

統計でみる都道府県のすがた2018/労働/総務省

あわせて確認!その他関連ランキング

次のリンクから確認できます。

都道府県別
2015年度(H27年度)
労働力人口比率(男性)労働力人口比率(女性)
第1次産業就業者比率(対就業者)第2次産業就業者比率(対就業者)第3次産業産業就業者比率(対就業者)
完全失業率雇用者比率県内就業者比率他市区町村への通勤者比率他市区町村からの通勤者比率就職率有効求人倍率就職充足率パートタイム就職率中高年齢就職者比率中高年齢者就職者比率高齢就業者割合
同上
2016年度(H28年度)
高齢一般労働者割合
同上
2015年度(H27年度)
身体障害者就職者比率高卒者に占める就業者の割合高卒者に占める県外就業者の割合高等学校新規卒業者の求人倍率大学卒業者に占める就業者の割合大学新規卒業者の無業者率
同上
2012年度(平成24年度)
転職率離職率新規就業率就業異動率
同上
2016年度(平成28年度)
実労働時間数(男)実労働時間数(女)男性パートタイムの給与女性パートタイムの給与男性パートタイム労働者数女性パートタイム労働者数高等学校新規卒業者初任給(男)|高等学校新規卒業者初任給(女)
統計でみる都道府県のすがた2018/F労働/総務省

ランキングの基準

このランキングは、各都道府県における老年人口に対して、一般労働者として就業している65歳以上の割合を基に作成されています。割合が高い地域では、高齢者が積極的に一般労働市場に参加していることを示しており、地域社会における高齢者の役割や就業機会の多さがうかがえます。

上位5都道府県の詳細

  1. 東京都(2.78%)
    東京都は、高齢一般労働者割合が全国で最も高い地域です。都市部ならではの多様な就業機会があり、特に専門職やサービス業で高齢者の活躍が見られます。高齢者の経験やスキルを活かした雇用が進んでおり、就業意欲が高いことが伺えます。
  2. 沖縄県(2.61%)
    沖縄県は、高齢者の就業意欲が非常に高い地域であり、観光業やサービス業での就業機会が多いことが特徴です。地域社会においても、高齢者が重要な労働力として認識されています。
  3. 福井県(2.38%)
    福井県は、伝統的な製造業や農業が盛んで、高齢者の経験や技能が求められる職場が多くあります。また、地域社会における高齢者の役割も大きく、就業率の高さに貢献しています。
  4. 北海道(2.25%)
    北海道は、広大な地域において農業や観光業が発展しており、高齢者が働きやすい環境が整っています。特に農業分野では、高齢者が重要な労働力として活躍しています。
  5. 富山県(2.24%)
    富山県は、製造業や農業が盛んであり、高齢者がこれまで培った経験や技能を活かせる職場が多く存在します。特に地域社会に根ざした雇用環境が整っており、高齢者の就業率が高くなっています。

中間層の動向

全国平均に近い高齢一般労働者割合を示す都道府県には、山口県(1.77%)や岐阜県(1.76%)、**大阪府(1.73%)**が含まれます。これらの地域では、都市部と地方部のバランスが取れており、高齢者が一般労働市場に参加しやすい環境が整っています。

高齢一般労働者割合が低い都道府県

一方、就業率が低い地域としては、和歌山県(0.95%)や奈良県(1.08%)、**鳥取県(1.12%)**が挙げられます。これらの地域では、観光業やサービス業が中心で、高齢者の就業機会が限られていることが背景にあります。また、気候や社会環境の影響で、就業意欲が低くなっている可能性も考えられます。

カテゴリ別ランキングの考察

  • 地方 vs 都市部
    都市部では、企業が高齢者の経験やスキルを活かした雇用を進めているため、就業者割合が高くなります。特に、東京都や大阪府などの大都市では、専門職やサービス業での高齢者の活躍が目立ちます。一方、地方では、若年層向けの求人が多く、高齢者の就業機会が限られるため、就業者割合が低くなります。
  • 産業構造の影響
    高齢者が就職しやすい地域では、製造業や農業、観光業などの職種が多く存在します。これに対し、ITやサービス業が中心の地域では、若年層向けの求人が多く、高齢者の就職が難しくなることがあります。

まとめと将来の展望

2016年度のデータからは、都市部と地方で高齢一般労働者割合に大きな差があることがわかりました。今後、地方での高齢者向けの雇用創出を進め、地域ごとの労働市場のミスマッチを改善することが重要です。また、都市部においても、高齢者の経験やスキルを活かせる職場環境を整え、若年層と高齢者が共に働きやすい環境を作ることが求められます。これにより、全国的に高齢者が自分のスキルを活かして働ける環境が整い、労働市場の改善が期待されます。


参考サイト