2015年度(平成27年度)高齢就業者割合|都道府県ランキング

統計データから読む,総務省

2015年度(平成27年度)の都道府県別高齢就業者割合(65歳以上、対老年人口)のデータが発表されました。全国平均は22.5%であり、高齢者の就業率には地域ごとに大きな差が見られます。


ランキング基準の説明

高齢就業者割合の高い地域から低い地域までランキング形式で紹介し、各地域の特徴や背景を分析します。

2015年度(平成27年度)都道府県別、高齢就業者割合(65歳以上、対老年人口)ランキング:

統計でみる都道府県のすがた2018/労働/総務省

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都道府県別
2015年度(H27年度)
労働力人口比率(男性)労働力人口比率(女性)
第1次産業就業者比率(対就業者)第2次産業就業者比率(対就業者)第3次産業産業就業者比率(対就業者)
完全失業率雇用者比率県内就業者比率他市区町村への通勤者比率他市区町村からの通勤者比率就職率有効求人倍率就職充足率パートタイム就職率中高年齢就職者比率中高年齢者就職者比率高齢就業者割合
同上
2016年度(H28年度)
高齢一般労働者割合
同上
2015年度(H27年度)
身体障害者就職者比率高卒者に占める就業者の割合高卒者に占める県外就業者の割合高等学校新規卒業者の求人倍率大学卒業者に占める就業者の割合大学新規卒業者の無業者率
同上
2012年度(平成24年度)
転職率離職率新規就業率就業異動率
同上
2016年度(平成28年度)
実労働時間数(男)実労働時間数(女)男性パートタイムの給与女性パートタイムの給与男性パートタイム労働者数女性パートタイム労働者数高等学校新規卒業者初任給(男)|高等学校新規卒業者初任給(女)
統計でみる都道府県のすがた2018/F労働/総務省

ランキングの基準

このランキングは、各都道府県における老年人口に対して、実際に就業している65歳以上の割合を基に作成されています。割合が高い地域では、高齢者が積極的に労働市場に参加していることを示しており、地域社会における高齢者の役割や就業機会の多さがうかがえます。

上位5都道府県の詳細

  1. 長野県(28.7%)
    長野県は、高齢者の就業率が全国で最も高い地域です。農業や観光業など、高齢者が働きやすい職場環境が整っており、地域社会での高齢者の活躍が進んでいます。また、健康寿命が長いことも、就業率の高さに寄与していると考えられます。
  2. 山梨県(27.0%)
    山梨県は、農業や地元産業が盛んで、高齢者が生き生きと働ける環境が整っています。特に、自営業や小規模事業での高齢者の雇用が多く、地域社会に貢献しています。
  3. 島根県(25.6%)
    島根県は、過疎地域でありながらも、地域社会の支えとして高齢者が積極的に働いています。農業や伝統産業など、地域に根ざした産業での高齢者の活躍が目立ちます。
  4. 福井県(25.5%)
    福井県は、製造業や農業が盛んで、高齢者がこれまでの経験や技能を活かして働ける環境が整っています。地域社会での高齢者の就業機会が多く、就業率が高くなっています。
  5. 岐阜県(24.9%)
    岐阜県は、製造業や農業、観光業が盛んで、高齢者が働きやすい職場環境が整っています。特に、中山間地域では、高齢者が地域社会を支える重要な労働力となっています。

中間層の動向

全国平均に近い高齢就業者割合を示す都道府県には、新潟県(22.5%)や広島県(22.5%)、**宮崎県(22.5%)**が含まれます。これらの地域では、都市部と地方部のバランスが取れており、高齢者が働きやすい環境が比較的整っています。

高齢就業者割合が低い都道府県

一方、就業率が低い地域としては、沖縄県(17.9%)や奈良県(19.3%)、**北海道(19.4%)**が挙げられます。これらの地域では、観光業やサービス業が中心で、高齢者の就業機会が限られていることが背景にあります。また、気候や社会環境の影響で、就業意欲が低くなっている可能性も考えられます。

カテゴリ別ランキングの考察

  • 地方 vs 都市部
    地方では、農業や地元産業が発展しており、高齢者が働きやすい職場が多く、高齢就業者割合が高くなる傾向にあります。特に、長野県や山梨県などの地域では、企業が高齢者の活用を積極的に進めています。一方、都市部では、若年層向けの求人が多く、高齢者の就業機会が限られるため、就業率が低くなります。
  • 産業構造の影響
    農業や観光業、製造業などの業種が盛んな地域では、高齢者が生き生きと働ける環境が整っています。これに対し、ITやサービス業が中心の地域では、若年層向けの求人が多く、高齢者の就業が難しくなることがあります。

まとめと将来の展望

2015年度のデータからは、地方と都市部で高齢就業者割合に大きな差があることがわかりました。今後、地方での雇用創出を進め、地域ごとの労働市場のミスマッチを改善することが重要です。また、都市部においても、高齢者の経験や技能を活かせる職場環境を整えることが求められます。これにより、高齢者が自分のスキルを活かして働ける環境が整い、労働市場の改善が期待されます。


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